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ビニルスルホン酸「VSA-S」世界初、超低メタル化技術を確立
~従来の導電性高分子化合物に比べ、約100倍の導電率を達成~
旭化成ケミカルズ株式会社
旭化成ファインケム株式会社
旭化成ケミカルズ(本社:東京都千代田区 社長:藤原健嗣)の100%出資子会社である旭化成ファインケム株式会社 (本社:大阪市西淀川区 社長:森山 直樹)は、スルホン酸基を有した最小のビニルモノマーであるビニルスルホン酸の超低メタル化技術をこのたび確立し、 「VSA-S」の製品名で7月7日(月)より発売いたします。
「VSA-S」は世界で初めて各種金属含有量を100ppb以下に低減し、金属不純物の混入を嫌う半導体向け材料にも適したスルホン酸モノマーであり、 2012年度には5億円の売上高を目指します。
1.背景
当社では昨年6月に、高純度なノンナトリウム塩型スルホン酸モノマーとしてビニルスルホン酸「VSA-H」を世界ではじめて工業製品として上市し、 電子材料分野や燃料電池の高分子電解質膜などのエネルギー分野、各種ポリマー改質用に供給、お客様の高い評価を受けてまいりました。 今回発売する「VSA-S」は、市場のニーズを踏まえ、「高純度」に加え、更なる「低メタル化」を実現した『世界初の超低メタルを保証したスルホン酸モノマー』です。
2.「VSA-S」の特長
「VSA-S」は、これまでの「VSA-H」の特長であるビニル基とスルホン酸基のみから構成されている最小のスルホン酸モノマーであるとともに、 スルホン酸メーカーである弊社の強酸性物質の製造技術を応用し、ナトリウムをはじめとしたアルカリ金属や各種重金属を100ppb以下に低減する精製技術を世界で初めて 確立しました(特許出願中)。原料の低メタル化が求められる半導体向け材料にも適したグレードの供給が実現しました。
3.「VSA-S」製品情報
- 製品名:VSA-S
- 化学名:ビニルスルホン酸 (Vinyl Sulfonic Acid)
- 化学式:CH2=CH-SO3H
- CAS No:1184-84-5
- 含有金属:Na、Ca、Fe、Cr各100ppb以下
4.販売目標
2009年度:3億円
2012年度:5億円
以上
本件に関するお問い合わせ先
旭化成ファインケム株式会社
営業部 TEL:06-7636-3171